温泉無常

旅と温泉は、確実に人生を少しだけ楽しくさせる!

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もし、海が無味だとしたら

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(函館)

もしあなたが近くの海に行って、海水に指先を浸けてペロリと舐めた時、無味だったら違和感があるでしょう。

海水というのは塩辛いものであり、普通それ以外の想像はできません。

そして、この記事は何もロマンチックな話ではなく温泉に関する話です。

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もくじ

 

海=ナトリウムー塩化物強塩温泉

 

タイトルの海はナトリウムー塩化物強塩温泉または塩化物泉を指しています。

これらの温泉は、舐めると塩味を感知するはずです。それが無味だとしたら、どうでしょう?ということですね。

 

 明らかに何かがおかしいと一瞬で判断できます。

そして、このような事態は物凄く多い訳ではありませんが、不意に訪れたりします。

そんな時は、驚き・戸惑い・悲しみなどの感情が押し寄せて頭が真っ白になります。全ての浴槽の味を確かめて、それでも無味であることを確認すると頭を抱えて倒れ込む・・ような気持ちになります。

 

考えられること

 

考えられることは、まず大量加水されているケースです。湧出量が乏しい場合は湯を循環させますが、大きな浴槽であればそれを満たすのに源泉だけでは苦しいです。

そうなると加水する必要がありますが、水の比率が大きいと当然源泉は薄まります。例え源泉が海水並みの濃さであっても、大量に加水されると飲み込まれてしまいます。

なお、加水していることをしっかりと告知すれば問題ありません。告知しておらず加水している場合は駄目です。

現状、正直であれば何でもOKで、何%以上の加水はNGなど細かい決まりはありません。今後はどうなるか分かりませんけど。

 

 

次に、源泉や機械の調子が悪くてたまたま沸かし湯を使用しているケースです。

スーパー銭湯や宿では、たまに機械が故障して「沸かし湯営業です!」という告知がされていますが、こればかりは仕方ありません。

普通目立つ場所に告知されるはずですが、あまり目立たない場所に告知されて私が気付かなければ「なんだこれは!無味だ!」というリアクションになります。

機械が直るまでこっそりと沸かし湯で・・なんてことは考えないようにしましょうかね。

 

そして、最初から温泉ではないのに温泉だと偽っているケースです。

脱衣場には立派な分析書が提示してあっても、満たされている湯が温泉でなければ無味以外あり得ません。

かなり悪質で、非常に問題のある裏切り行為です。

最初から沸かし湯と言えば何も問題ないはずですが、やはり温泉か否かという点は大きいようです。

 

塩化物泉としての個性を感知できなければ悲しい

 

塩化物泉の魅力は、濃度にもよりますが舐めたら一瞬で感知する塩味と温まる浴感、浴後のモチモチ感などです。

でも、無味の塩化物泉ではこれら全てを堪能できません。

温泉の楽しみ方は人それぞれではありますが、源泉の特徴を確かめるのが私の楽しみです。

それが叶わないとなると、残念な気持ちになるのも不思議ではありません。

仕方ないので、浴室からの景色を楽しんだり露天風呂でリラックスします。

最後に分析書をもう一回見て、「えぇ・・」と言いながら帰るのです。

 

皆楽しそうに入浴している

 

無味の塩化物泉でも、入浴客全員が頭を抱えている訳ではありません。

優雅に目を閉じて入浴したり、穏やかな顔で会話をしている人ばかりです。戸惑っているのは、恐らく私だけではないでしょうか。

そう考えると、少しだけ虚しくなりますね。分析書なんて見ずに、そこに満たされている湯を思い切り楽しむことができれば、それはハッピーなことです。

知らない方が幸せというスチュエーションは、どの分野にもあると思います。

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おわりに

 

私は湯巡りをする時、その温泉のことを詳しく調べないので、色々なことに遭遇します。

さすがに宿は色々と調べますが、日帰り温泉はほぼ調べないです。

最初に知ってしまうと、ある程度イメージしてしまうので驚きが少なくなります。

最初から調べて行けば良い・・その通りですね。でも、良かれ悪かれ色々な経験をするのは無駄ではないと感じています。

そもそも正しい情報開示している場合は「悪い」という表現は間違っていて、個人的に残念という言い方になります。

分析書ってあんまり見られていないような気もしますが、注目してみて下さい。

無加水で成分総計が3gほどの塩化物泉であれば塩味を感知できると思います。10gや20gの温泉であれば尚更そうです。 

 

湯の状態にこだわるか否かは自由ですが、もし、海が無味だとしたら何を思いますか?